先月より工事を入らせて頂いているお客様宅ですが、サッシの入れ替えもさせて頂きました☆どのような工事かといいますと…
木造純和風住宅で、おおよそ60年~70年ほど前頃に新築されたお家で、今では珍しい木製の窓でした。私の親戚のお家なのですが、当時は総ヒノキの住宅で、非常に価値があったお家でした。しかし、当然ながら当時は確認申請もしかり、建築基準法も昭和25年より施行されているので、まだまだ基準法など適応しておりません。
古い木造住宅で木製の建具はやはりひずみやゆがみが大きく、窓が開かない・雨戸が出てこない等様々な問題が起こっています。
そこで、今回窓を入れさせて頂いたのですが、外部も真壁造りはなかなか難しいですね…。サッシがきれいに収まるよう、そして窓を入れたことにより、防水性も上げ、かつ既存の雨戸を利用するため、このような施工をしました☆↓
窓を取り付けた後、窓廻りの外部に厚さ6㎜の軽カル板を貼り、外へあまり飛び出さず純和風の風情を残した仕上がりになります☆サッシ廻り・ボード周りにはコーキングを打ち、ボード下地にはもちろん透湿防水シート貼り、そして、サッシ廻りと防水シート周りには防水テープを施し、外部からの雨水の流入を防ぎました!!
あとは、外部の軽カル板に下地のシーラーと上塗りつや消し塗装を施し完了です☆昔のお家は軒が深く、外壁面積がほどんどないので、風合いを合わせて塗装。完成が楽しみです♪
これは、外にある炊事場なのですが(昔はここにかまどもあり、炊事をすべて母屋より離れた外で行っていたようです)こちらも非常に歴史が古く、とても思い出のある建物だとお聞きしましたが、やはり風化により、柱は腐食しており、傾いて倒れてしまいそうだったので、何とか梁より上は加工せず柱のみ入れ替えさせて頂きました。
昔の木材と木材のジョイントを加工してある“継手”が非常に複雑で、梁より上を外さないと抜けないような加工をされておりました。
ジャッキで一か所ずつ浮かしながら、柱を入れ替え。一か所浮かしては柱の入れ替え。と作業を進めて無事に4本柱を入れ替えさせて頂きました。もちろん、既存の梁より上の木材と、新規柱には防蟻処理塗料を塗布し、強度を増すために、雲筋交いと火打ち・筋交いを入れて強固にしました。そして、以前は地面に柱を直付けだったものを、束石+硬質樹脂パッキンを使用し、地表からの水の吸い上げ防止を施しました☆
私が小さいころからそのままの建物で、築年数の古いお家をリフォームさせて頂く事は私自身もとても勉強になりました♪外部の塗装と、外構工事がありますが、完成までもうしばらくお待ちください(^^♪