今月上旬より施工させて頂いているお施主様宅の擁壁工事ですが、ようやく完成が近づいてきました☆
こちらの擁壁ですが、隣地との高低差があるために重量ブロックにて土留めをしておりますが、周辺地盤が砂質土ということもああり、隣地の低い地盤の表層の砂がどんどん下がっていき、重量ブロックのベースとなる部分の基礎に当たる捨てコンクリート部分が見えており、このまま地盤が下がると倒壊の恐れがあるために早急な対応が必要ということで、擁壁自体をやり替える工事をさせて頂いております。
まずは、上部の木製フェンスと、アルミ支柱を撤去し、
重機にて地盤掘削・擁壁解体を行いました。写真でもおおよそわかるように、かなりの高低差があります。
お施主様宅の地盤もしかり、お隣の地盤も下がらないように、雨の日を避けて掘削・解体工事を始めました。掘削中に雨が降ってしまうと、砂質土なのでどんどん地盤が流されてしまい、仕舞には家屋部の地盤沈下になりかねない大変注意が必要な工事でした。
掘削を進めていると、お隣の排水管が出てきましたΣ=( ゚Д゚)!!
昔土地を分筆したり、ご親族の方に土地を分けた場合などにたまにあるんですが、隣地を通っているじょうたいなので、将来は排水管のルートを自分の敷地内から引き直す必要がありますね♪
L型擁壁を設置し、同じように掘削土を埋め戻し。ここでポイントは、これ!!
埋めながら”水締め”をすることです。砂は、ランマー等で転圧するよりは、十分な水締めをする方が地盤は締まります。(粒子が小さく、透水性が高いので、水をかければかけるほどどんどん下に下がっていき、締まっていくものです)
L型部分の工事が終わったら、続いて現場打ちコンクリート擁壁部の工事です。写真でもわかるように、掘削部分が既存家屋に非常に近いので、土留め板を構築し、掘削していきました。
型枠を組んだら、コンクリート打設。こちらは作業足場を構成し、バケットにコンクリートを入れて打設しながら、バイブレーター(振動機)をかけながら進めていきました。豆板(ジャンカ)という、コンクリートの巣ができないように十分振動を与えながら、また夏場すぐ固まってしまうコンクリートに十分気を付けながらの作業でした。
次に、同じように埋め戻しを進めていき、もうすぐ完成の予定です。天候にも非常に恵まれて本当に感謝しております♪
完成までもう少しですが、完成を改めてご紹介させて頂きます☆